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tsugai
New Brand 『tsugai eyewear』
以下がtsugai の特徴でございます。
※蝶番
通常の蝶番はプレス加工で大量生産をしております。
(金型と呼ばれる物を作り、そこに金属を流したり、プ レスする量産方法です。)
tsugai はテンプル蝶番を部品毎に準備をしロウ付けで組み立てることにより作成しています。
これはジュエリーの作成方法です。
また、布目象(京象)という技法を用いて24金を埋め込み、漆を塗っています。
漆は焼き付け漆という技法で塗っています。
工芸に詳しい人でも金属に漆を塗れる事を知らない人は多いです。
フロント、テンプル蝶番共に、部分的に合成樹脂、ガラスコーティングをしています。
できる限り蝶番の漆がは剥がれない為のコーティングです。
※鋲
頭の部分が真鍮、足の部分が洋白です。
これは製造の都合でこのバランスになってます。
また、煮色仕上げという仕上げ方をしており、特殊な溶剤で真鍮 、洋白の色に深みを出しています。
これにより、経年での色変化をできる限りコントロールしてます。
緑青ではなく、赤っぽいサビを出すようにしてます。
金工の展覧会を見たことがある方なら想像できるのですが、金工の作品は普段身の回りにある、
銅や真鍮の色よりもハッキリしています。
これが煮色で仕上げているからです。
※芯金
通常の芯金はプレス加工で大量生産をしておりますが tsugai では芯金をリボン鋼と呼ばれる、
バネの性質を持った鉄を削り出すことに作成しています。
また蝶番同様、布目象 (京象 )という技法を用いて24金を埋め込み、漆を塗っています。
リボン鋼を使うことにより、バネ性が上がり型崩れは起きづらいです。
特に横方向のバネに優れてます。
※眼鏡ケース
桐箱に「砥の粉(とのこ)ロウ引き仕上げ」をしています。これは、桐ダンスなどの仕上げ方と同じです 。
*砥の粉仕上げとは京都の山粉を塗って仕上げる名称です。
ロウ引きとはロウを塗っています。ロウを塗ることで耐水性をあげてます。
(桐箱はとても軽いですが、柔らかい素材の為持ち運びはお勧め致しません)
※メガネ拭き
奈良の鹿の皮をなめしたセーム革を使用しております。
※京象嵌 (布目象嵌 )とは、
京都で行われれいる布目象嵌を、京象嵌と呼んでいます。
本来は、刀の鍔などに使われていた技法ですが、現在は京都の伝統工芸品とされており、
美術工芸品(工芸品やお土産品など)として主に使われています。
その名の通り下地(金属)に“布の目“と呼ばれるミゾをタガネで付けます。
そのミゾの数は1mmに10本程度という凄く細い技術です。
このミゾが剣山の様な働きをし、24金を留めています。
現在、京象嵌の職人は10名程度だと思われます。
※テンプルへの芯金の入れ方
ほとんどの眼鏡は“シューティング”と呼ばれる技法により作成さ れています。
その一方、tsugaiは“芯張り”と呼ばれる技法で作成しています。
また、通常の芯張りとは異なり、有機溶剤を独自の方法で組み合わすことにより、
漆(芯金)をアセテートの中に入れる事を可能としました。
これは世界中でtsugái eyewearにしか使われていない技法です。